本日は、ミュゼ・ダール吹奏楽団「創団20周年記念 第22回定期演奏会」にお越しいただきまして誠にありがとうございました。
この記事は、当日配布されたパンフレットからもアクセス可能で、「プログラムノートの番外編」として、アンコールの解説を掲載しております。
本日のアンコールでは、以下2曲を演奏いたしました。
- エルザの大聖堂への行列 / R.ワーグナー arr. L.カイエ
- フニクリ・フニクラ / L.デンツァ arr.A.リード
楽曲解説
エルザの大聖堂への行列 / R.ワーグナー arr. L.カイエ
歌劇「ローエングリン」の中に出てくる楽曲で、吹奏楽でも50年以上前から演奏されてきた作品の一つです。
第2幕第4場にて、騎士ローエングリンとの婚礼のために王女エルザとその一行が礼拝堂に向かって進んでいく場面で演奏されます。そのため邦題では『行列』ではなく『行進』と書かれることもあるようです。
ゆったりとした、全体的に息の長い美しい旋律が印象的で、礼拝堂に近づくように少しずつ音楽は高揚していきます。クライマックスは、編曲者のカイエによって加筆された旋律。全体の雰囲気を崩すことなく、荘厳な曲想で曲は終わります。
20年の取り組みを象徴した演奏会のあと、その先に見えるのは新たな未来。礼拝堂に向かって一歩ずつ進む姿に重ねられるものがあるかもしれません。
また、団内の事情を挟み恐縮ではございますが、本年は団員でも多くのメンバーが結婚し、新たな人生を歩み始めます。
記念演奏会という節目に、仲間たちへの祝福も込めて演奏させていただきました。
フニクリ・フニクラ / L.デンツァ arr.A.リード
当団初の記念演奏会「創立5周年 第7回定期演奏会」のアンコールで演奏した作品です。当時は、故A.リード博士の客演指揮で演奏いたしました。
日本では「鬼のパンツ」で耳なじみのある方も多い楽曲。元はイタリアの大衆曲で、世界最古のCMソングとも言われています。
20年という道のりは平坦ではありませんでしたが、これまで関わっていただいた全ての方、在籍メンバーの積み重ねによるものです。
そんなことを考えながら、初心を忘れぬ気持ちで選曲いたしました。
おわりに
本日の演奏会はいかがでしたでしょうか。
20年間を凝縮したプログラムでしたが、これからも、さらに歩みを進めるべく一つずつ着実に歩んでいければと考えております。
お聴き苦しい点も多々あったかと思いますが、今後とも当団の活動にご期待ください。
改めまして、本日はご来場いただきありがとうございました。
2019年5月11日(土)ミュゼ・ダール吹奏楽団